「腐女子」デビュー

課題に追われて、いろいろとやりたいことを自制していた、ここ最近。何をしなければならなかったけ?、何をしたかったけ?とリストアップしてみた。とりあえず、このブログに新しい記事を投稿することが、一番にしたいことだった。悶々としていたことを吐き出したかったんだ。

少し前に下書きしておいた文章が、知らない間に消えていた(削除された?)ので、ショックが大きい…。あのときの書き綴った思いはもう戻ってこないのね…。

それで、何を書いていたのかっていうと…「腐女子」について語りたかったのだ(苦笑)。


年明けに、ついに「腐女子」デビューした。つまり、いわゆる同人誌即売会(イベント)というものに参加してきたのである。「オタク」と名のるには、知識があまりにも浅はか。「腐女子」と名のるには、BLをあまりにも読んでいない。漫画は好きだけど、極めている方々の前では、恐縮すぎる。だから、イベント行ったくらいで、「腐女子」を名のるなと言われそうだけど、この歳になって一応デビューしたのである。この世界に片足突っ込み始めたのだ。

イベントに参加するために、事前にいろいろとアドバイスを受けた。なるべく早く入場できるように、開館時間の1時間以上前には、会場に到着しておくこと。待ち時間は長いので、十分に暖かくしておくこと。よしながふみの『フラワーオブライフ*1は、読んでいて良かった。オタクである真島というキャラが、イベントについて解説しており、事前にサークルの配置はチェックしておくことなどは常識だそうだ。しかし、どんなサクールがあるかなどは、あいにく分からないし、調べてこなかった…不覚であった。しかも、紙袋を忘れていた。友人やその他参加者は、購入したものと上着を入れるために、ガラガラを持ってきていた。勉強になりました。

会場に向かう電車の中は、電車が止まるんじゃないかと思うほど、ぎゅうぎゅう詰め。乗客のほぼ全員が、イベントを目的としている女子たちばかり。最寄り駅に到着すると、どこを見渡しても女子、女子。これだけの女子が、この会場一箇所に集まっているんだと思うと、嬉しくなった。これだけの人びとが集まれば、革命が起こせると興奮した。どこかに公安がいないか確認したほどだ。たまに紛れている男子も、その日の私はかなり温かな目眼差しを注いでいただろう。

私の目当ては、GL・百合作品。入場時にもらうサークル目録に必死で目を通すが、それらしきサークルが本当に少ない。おそらく8割が、BL・やおい作品である。このBL・やおい市場の巨大さに驚愕。志村貴子の『青い花*2が大ヒットしていても、まだまだGL・百合は、市民権が得られていないということだろう。とりあえず、創作作品を中心に漁ってみることにした。

創作作品のコーナーでは、素敵なイラストや雑貨が並んでいて、見て回るだけでも楽しくなる。皆さん絵が上手い!だけど、お目当てのストーリーものは少なく、ほとんどがイラストだったのが残念…。二次創作のほうも回ってみると、やはりBLで占められていたが、ファイナルファンタジーの女子キャラだけの二次創作などもあって、少し目が覚めた。内容的には、GL・百合要素が薄いけども、出会ったことが嬉しくて衝動買い。そこのサークルの方が、隣の人と「最近ノンケの友だちが減ってさ〜」と会話していて、おお当事者だったのねと二倍嬉しい。

ところで、注意書きとして「これは百合作品ではないので、ご安心ください」と書かれていた作品もあって、残念だった。いや、これ「ホモフォビア」でしょ?また、「外国人参政権反対」署名が設置されていたサークルもあったのも残念。いろんな人が集まるところではあるけれど、好きなものを通して共有し合おうとする同人イベントで、偏見が存在することは悲しくもある…。

まあ、そういう意味でも、GL・百合は、まだまだジャンルが確立していない。イベント自体が、青年ものと分けているような話も聞いたので、もしかしたら内容をBL・やおいに集中させていたかもしれない。青年ものに行けば、たくさん存在する可能性もある。男性向けなのだろうが。東京のイベントでは、GLオンリーのイベントもあるらしい。さすが、東京。ぜひとも行ってみたい。つまり、少女たちも読めるGL・百合は、全国規模で普及しているわけではないのね。それでも、GL・百合漫画は増えつつあるし、一昔前までなかった雑誌も発行されてきている。百合アンソロジーの『つぼみ』*3とかは、そこそこの評価のようだ。『青い花』を生みだした『エロティクスエフ』*4なんかは、GL・百合ばかりじゃないけど「クィアラブ」を広めようとしているとか。

これからのGL・百合を開拓するためにも、がんばらねば!(何を?笑)と逆にモチベーションが上がった1日であった。そして、私もちょっとくらいBL・やおいを読もうと思ったのであった。


miyakichiさんという方が、GL・百合漫画のレビューを書かれているので、私もこれを参考にしながら読みまくる!
「みやきち日記」http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/

私も少しずつレビュー書いていこうかなー♪


今回は、ただのイベント体験記になってしまったが、次回は、なぜ女子たちはBL・やおいを読むのか?なぜGL・百合を読まないのか?という私の予てからの疑問に迫ってみたいと思います。

*1:

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)

フラワー・オブ・ライフ (1) (ウィングス・コミックス)

*2:

青い花 1巻 (F×COMICS)

青い花 1巻 (F×COMICS)

*3:

つぼみ VOL.5 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)

つぼみ VOL.5 (まんがタイムKRコミックス GLシリーズ)

*4: